ミャンマーからの二人の戦力!福島県の介護施設「さくらの里」での活躍と感謝の軌跡

日本の介護業界が抱える深刻な人手不足は、高齢化社会の進展とともに大きな課題となっています。特別な知識や技術を要する介護の現場では、人材の確保が急務です。そんな中、福島県田村市にある特別養護老人ホーム「さくらの里」では、この課題に光を当てる素晴らしい取り組みが行われています。
新たな仲間、カさんとメさんの来日と手厚いサポート

2023年、ミャンマーから来日した特定技能外国人であるカーさんとメイさんが、「さくらの里」の介護職員として働き始めました。
彼女たちの来日は、さくらの里にとって長年の人手不足を解消する大きな希望でした。一般的な求人ではなかなか人が集まらない状況で、業者経由での紹介が主流になっており、紹介料が負担になっていたため、外国人採用は自然な流れだったと語られています。
来日後、アストミルコープ※1のスタッフとともに福島県へと向かったお二人。さくらの里の職員さんの温かい出迎えを受けました。日本での生活のスタートにあたり、同行したスタッフのサポートで、住民登録や銀行口座開設の手続きを無事終えることができました。また、職場の近くには家具家電が備え付けられた住居が用意され、設備の使い方も丁寧な説明があり。さらに、24時間体制でのサポートやチャットも開設されており、異国の地での不安を軽減する手厚い支援体制が整っていました。
※1アストミルコープはスマイルリンクの本部となります。
不安を乗り越え、「戦力」へと成長

来日当初、カーさんとメイさんは「言葉がどのぐらい通じるのか」「コミュニケーションの部分で不安があった」と正直な気持ちを語っています。
一方、「さくらの里」の職員の方も、当初は外国人に対して「不真面目なところがあるのか」「嘘をつかれることがあるのか」といった正直な不安を抱いていたとのこと。
しかし、実際に働き始めてみると、カーさんとメイさんは驚くべき速さで環境に適応していきました。職員の方々は、「最初は1年で動けるのか不安でしたが、半年ぐらいでも動けるようになった」と彼女たちの順応性の高さに驚きを隠せません。
現在では、入居者様の移動介助や身体介護といった業務も二人で協力してこなし、「とても助かっている」と感謝の言葉を述べています。特に、「真面目に取り組んでくれる」「日本人と変わらない戦力」として、彼女たちの勤勉さや責任感が非常に高く評価されています。1年が経つ頃には、ほとんどの入居者の方の会話を理解できるようになり、1人で自由に動けるほどの「戦力」として活躍しています。
感謝と喜びが繋ぐ、新たな絆

カーさんとメイさん自身も、仕事について「慣れました」「楽しい」と笑顔で答えています。特に、おじいさんやおばあさんから「ありがとう」と言われた時に「楽しい」と感じると語っており、仕事へのやりがいを感じている様子がうかがえます。
「さくらの里」の職員の方も、深刻な人手不足の中で「戦力」として来てくれたことに「嬉しい限り」と喜びを隠せません。当初抱いていた不安は今や「感謝」へと変わり、「大事に育てていきたい」「一緒に育っていければな」と語るほど、お二人を大切な仲間として迎え入れています。
介護現場の未来を照らす希望
カーさんとメイさんの活躍は、介護現場における外国人材の可能性を強く示しています。言葉や文化の壁を乗り越え、真摯に仕事に取り組む彼女たちの姿は、日本の人手不足解消に貢献するだけでなく、職場に新たな活気と多様性をもたらしています。
「さくらの里」とカーさん、メイさん、そしてアストミルコープのサポートが一体となったこの素晴らしい事例は、外国人材の受け入れを検討している他の施設にとっても、希望の光となることでしょう。感謝と成長の物語は、これからも続いていきます。